2010年11月28日日曜日

(第10号)『習近平の仮面』 2010.11.28


  
 習近平氏とは、ご存じ、次期中国国家主席に、事実上内定した方です。ある意味では、今後10間、アメリカの大統領に匹敵する権力を持つかもしれない人物でもあります。
そういう意味で、彼の本心、本当の素顔をいうのは、広く世界に知られる必要があり、本日の内容については、
「英訳して、英語版を発信しようか」
と、関係者と話を初めているところです。具体的には、
「ヘラトリトピックスの英語版サイトをつくろうか」
ということですね。

 というのは、
『世界皇帝をめざす男』(大川隆法/幸福実現党刊)の中で明らかにされましたが、
「習金平氏の過去世は、チンギス汗である」
というこのメッセージ、これは、欧米社会、なかでも、ヨーロッパや中近東の方は、どうしても知っていただく必要があると考えたからです。
「チンギス汗が、亡霊のごとくよみがえった」
というのは、かなり重要なメッセージです。
何と言っても、「恐怖」と「嫌悪」の代名詞ですから。

 英訳することを想定して話しますので、話の構成が、いささか日本語らしくない部分が出てくるかもしれない点、ご容赦ください。

今日、この話をする理由は、
「彼が正式に国家主席に就任するまでの、これからの2年間のあいだに、世界的な規模で
彼に対する"ヨイショ""持ち上げ"が始まる」
ことが予想されるからです。
(否、既に始まっているとも言えます。)
ですので、
「先手を打って、楔(くさび)を打ち込んでおく」
或いは、
「想定される仮面(ヨイショ)を、あらかじめ剥いで(はいで)しまっておく」
ことが、何よりも必要であると、強く感じています。

 特に気になるのが、最近、アメリカの新聞を読んでいて、その「兆候」を結構感じることなのですね。
アメリカで、中国のために、政財界マスコミに工作している人達のことを「チャイナ・ロビー」と言いますが、その露骨さは、単に、『大中華帝国の野望』で指摘(注1)されているだけではなく、二年前の米大統領選挙のときにも、相当問題になりましたから、かなりの資金が注ぎ込まれてりことは、まず間違いありません。
「ヘラルド・トリビューン」紙を読んでいても、最近、「う~ん?」と思う記事がチラチラあって、かなりプンプンと臭うというか、見方によっては怪しげな記事が、結構散見されるのです。
 ですから、早めに「免疫」をつくるというか、先手を打って「ワクチン」を製造して、全世界に発信する必要を感じています。
 その意味で、習近平氏の「仮面」、つまり「ヨイショ」の切り口になるだろうと思われる点を、あらかじめ4点、申し上げます。問題は、その仮面の奥に恐ろしい顔が隠されていることであり、
「仮面によっては、決してそれは正当化されることはない」
ということを言いたいからです。


四つの仮面


 第一点目は、彼の出自と生い立ちに関することです。
習近平氏の父親、習仲勲は、副首相まで努めた共産党の大幹部で、周恩来首相(当時)の腹心でした。
文革(文化大革命)が起きて父が失脚した当時、彼は15歳でしたが、「下放」といって、インテリの若者が地方に「労働」に出されるわけですけれども、(洞窟のようなところに住んだ?)、そういう「迫害」を受けた「苦労人」である、というのが、仮面(美談)のイメージ・切り口の筆頭に出てくるでしょう。

 第二点目は、父の「名誉回復」がされた後、彼は北京に戻って、清華大学といって北京大学と並ぶ中国屈指のエリート大学を卒業し、そのまま国防大臣の秘書になったのですが(すごい特権階級!)、そのポストを自ら投げうって、
「地方回りを25年間もやって、その間、北京の中央政界に戻らなかった」
ということが、彼の一つの"ウリ"になっています。
「彼は現場を知っている。大衆の気持ちがわかる」
という"ウリ"ですね。

 また、苦労したことが「質素倹約の人」として、いくつも「神話」が出来上がっており、
「初めて赴任したときには、自転車で民衆の家を回った」
とか、
「友人を家に連れて行って、(名誉回復後の)父と一緒に昼食を取ったときには、白米が出てこないで、ビーフンを食べていて、大幹部の家庭の食事なのに、質素で驚いた」
とか、その手の話には、枚挙に暇(いとま)がありません。
また、
「清廉潔白で汚職がなかった」
のはその通りで、今の共産党幹部にしては、珍しい方ですが、
(もちろん、親族は,ご他聞に漏れず、スキャンダルの爆弾を抱えており、こういう話は、日本のマスコミにも、いずれ出てくるでしょう)、

あと、気をつけないといけないのが、
彼は孔子の『論語』を何かと引用して、言葉だけ聞いていると、うっかりその気にさせられそうになるところです。
「徳才兼備」(才能と徳を兼ね備えなければならない)という言葉は連発しますから、とくに、気をつけた方がよいですね。
また、『論語』の中の
「以徳為政」(徳を以って政(まつりごと)を為す)
も、「座右の銘」だそうですので、
「あくまで"支配の手段"として、そういう言葉を使っているのだ」
というところを、よく見抜いておく必要があります。

第三に出てくるのは、おそらく、
「大人物の風格、器がある」
ということでしょう。
確かに過去世がチンギス汗なら、「器」は小さくはないでしょうが、出会った日本人が、
「性格がおおらかな方だ」(確かに外見はそう見える)
と、平気で持ち上げていますから、これも今後出てくる可能性があります。

第四に、奥さんが国民的人気歌手で、
「その美女を、将来の国家主席候補としてはまだ無名の時代に、恋愛結婚で射止めた」
という物語も、
「天性のスター性」、「そういう星の下に生まれた」という形で、今後流布されてくるだろうと思います。
 この四つの切り口で、今後、彼の正体を隠す「仮面」のPRが始まると思うので、何事も
「先んずれば人を制す」
ですから、予め「ワクチン」として知っておいてください。



『世界皇帝をめざす男』が指摘していること



 ここまではっきり言うのも、彼の本質というのは、
「ウイグル弾圧の責任者」
として、はっきり現れているからなのですね。
幸福実現党にも接触のあった「世界ウイグル会議」によると、
「今回(昨年から)のウイグル弾圧の犠牲者は、一万人以上にのぼる」
そうで、あまりこういう場では言いたくはないのですが、
「民族浄化」のために、男性を「去勢」したり、女性に「不妊手術」を強制したりして、ウイグル民族を言わば「根絶やし」にしようとしていますから、この事実はよく知っておく必要があります。

 前回2007年に、彼が党の「中央軍事委員会副主席」(次期後継者の確定)になり損ねたとき、胡錦濤(こきんとう)主席が、習近平氏を退ける口実に使ったことは、
「私はチベット弾圧で実績を上げて、この地位に昇りつめた。あなたはまだ、「治安維持」の実績がないだろう。国家主席になりたいなら、その方面の「手腕」を見せることが先だ」
ということのようでした。(注2)
そして、副主席としては、「治安維持担当」の責任者となり、2009年にウイグルで不穏な動きが起きたときに、みごとに「鎮圧」して見せて、出世の階段を登ったわけです。

 彼のそういう面を含め、この『世界皇帝をめざす男』という本には、英語で広がって欲しい内容に満ちています。

これから、それを指摘しておきたいと思うのです。

1.まずP37で、
「私の本質は「皇帝」だ」、
「皇帝の中の皇帝である」
とはっきり断言しています。ここで言う「皇帝」とは、
"ヒトラーも小さく見える"独裁者のことである」
ということは、しっかり認識されておく必要があります。

2.P54~で、
「これから2年間、胡錦濤に仕えるフリをしなければいけない」
「彼が敷いた路線を踏襲するかのごとく振舞って、彼を欺かなければ?ならない」
「胡錦濤は、もともと、"つなぎ"なんだよ。これは、本来、皇帝になるようなタマではないんだ」
とはっきり言っています。
これは、多くのジャーナリストが感じているホンネだと思いますので、活字になることには、大きな意味がありますね。

3.P62~で、
「反日デモを仕掛けたのは私である」
という意味のことを言っています。
これについては、様々な状況証拠が報道されはじめていますから、もっともっと注目されてよいと思います。

4.P68~によると、
 「胡錦濤と温家宝の2人は、私が料理(処分)する」
と言っています。

5.P83~では、
「私の構想は、「かつての元朝(モンゴル帝国)のような世界帝国を建設したい」ということだ。それによって、「中国の時代が来た」ということを全世界に告げたい、そういう大きな志を持っていますよ」
と宣言しています。

6.P92~によれば、
「私の考えは、耐用年数を過ぎた「日米同盟」を破棄させて、「中日同盟」を結ぶことだ」
との由。アメリカ政府さん、よく聞いておいてくださいね。

7.P97~によると、
彼の使っている「同盟」とか「合併」という言葉の意味ですが、
「中国は、ちゃんとモンゴルも護っているし、ウィグルも護っているし、チベットも、ダライ・ラマから護ってやったんだ」
そうです。ですから、彼が言う「守る」(中日同盟)という言葉の意味は、
「民族を浄化して、中国(中国人?)にしてあげる」
ということであるのが、よくわかります。

8.P104~では、
 「オーストラリアに中国人を五千万人ぐらい移住させて、経済を事実上支配する」
という趣旨のことを言っています。
これ、しっかり豪州政府に伝わるようにしないといけないですね。鉱山や資源開発会社をかなり強引に買収されて、危機感はあるようですから、
「これが明確な国家意志である」
ことを、はっきり伝える必要があると思います。

9.これもかなり強烈ですが、P106によると、
「黄色人種は、すべて中国の支配下に入ってもらう。」
ここで言う「黄色人種」とは、少なくとも、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、台湾、韓国は入っていますから、
この計画も、「国家意志」として、2012年から本格始動することを明記しておかなければなりません。

10.P109~、
「アフリカは、中国の食糧庫に変える」
そうです。
(あくまでも、「食糧の事実上の収奪」のことを意味していると信じたいです。これを別の意味(最近何かと話題になっている宇宙(人)的な意味に捉えると、あまりにも"凄みのある表現"になりますから(笑)。)

11.それから、これは、本日のメイン・テーマの一つですけれども、P110によると、
「沖縄は中国の領土だ」
というのが、習近平氏の主張です。よく覚えておきましょう。

12.P115~によると、
「世界の言語はひとつ(中国語)でいい。中国の人口が16億人くらいに増えて、それを学んで中国語を使う層を含めて30億人くらいになれば、それで世界語だ」
との由。これは、英語圏の方に、よく知っておいていただきたいことですね。

13.P130~で、
「インドネシアは、もはや中国の手中に落ちているんだよ」
とありますが、これは少し注釈が必要かもしれません。
確かに、それとおぼしきインドネシア大統領の発言がありましたが、先日オバマ大統領がインドネシアを訪問して、巻き返しに入りました。
この2年間、オバマ大統領が、国内の事情で繰り返しインドネシア訪問をドタキャンしてきましたので、インドネシア側が、少し「すねていた」のかもしれません。
今、アメリカが協力・援助を申し出て、巻き返しを図りつつあります。
ですから、この習近平発言は、「ブラフ」(威し)だった可能性はあります。

14.P133によると、
 「パキスタンはおろか、イランも水面下では、すでに中国と同盟関係に入っている」
との由。しかも、その手段は、中国の「武器輸出」だとのこと。
このあたりは、CIAも、兆候はつかんでいると思いますが、確証までは到っていない可能性があります。
しかし、
「イランの核開発への中国の事実上の(つまり間接的な)関与」
というのは、決定的に重要な問題であり、この一文は、その可能性を強く示唆しています。

15.そして、本日のメインイベントが、P147の
 「私はチンギス汗の生まれ変わりである。」

16.更には、P156にあるように、
「そのもう一つ前の過去世は、古代アッシリア帝国をつくった人物」
であり、前後の文脈からみて、旧約聖書「列王記(下)」に出てくる、あの悪名高き
「プル王」(テイグラト・ピレセル3世)
であることは、ほぼ間違いありません。
これは、是非、聖書の民(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の民)には、しっかり知らしめなければならないことです。

17 .そして最後に、P175で、
 「要するに、2020年で、アメリカの時代を明確に終わらせるつもりです」と。
つまり、10年後にアメリカを屈服させるということですね。

 幸い国家主席になるのに、あと2年ありますので、なるべく早く英語に訳して、物ごとは何事も先手必勝ですから、世界中に広めてしまいましょう。
今回の知力戦において、スピードは、かなり重要な要素になると思います。
ありがとうございました。



(注1)『大中華帝国の野望』(大川隆法/幸福実現党刊)P54
(注2)『習近平の正体』(茅沢勤/小学館)P174参照

2010年11月23日火曜日

(S3号)『習近平の"仮面"と中国のアキレス腱』 2010.11.23




 習近平氏は今、昨日で「南アフリカ三カ国の歴訪」を終えて、帰国の途についています。
日本の各紙は、
「資源開発で協力合意」
と、プラスの側面を報道し、わずかに記事本文中で、
「多数の中国人労働者が同時流入してしまうので、地元の雇用が拡大しない」
11/23付け「読売
と報道している程度ですが、
22日付の「ヘラルド.トリビューン紙」では、まったく違う扱いをしています
 この日のヘラトリ紙の1面トップは、習近平氏のアフリカ歴訪を尻目に

中国、ザンビアに富と怒りresentmentをもたらす

を報じています。

 「中国の開発・経営する炭鉱の労働者が、中国の"強欲さ"ひどい扱いに耐えかねて、数百人単位で抗議行動を起こしたところ、
恐怖した中国側がショットガンを撃って応戦し、一人は胸と腕を撃たれて重傷、一人は自転車から放り出されて腹部に大ケガ、一人は足と腹部に被弾して、路上で泣きわめいた」
と、記事では描写しています。
「我々は、彼らを傷つけるつもりはなかったのに」
とは、ザンビア労働者の弁。

 問題は、
「中国人マネージャーが、英語も現地のトンガ語もわからない」
ことで、ここに、今の中国(習近平)のスタンスが、如実に現れています。
これが、彼の言う
「開発へ協力」
の実態であることは、日本紙では報道されませんが、我々は、しっかり、理解し、伝えていく必要があります。



お金の流れは、中国から日本に



 11/19に日経平均株価は五ヶ月ぶりに1万円台を回復しました
また22日には、ドル建てで、日経平均株価は、年初来最高値を付けました
(いずれも「日経新聞」報道より)
これは、「日経」自身がコメントしているとおり、
「海外の投資家が、バブル崩壊の恐れなど不安定さを増している中国などから、日本株に資金をシフトしているため」
起きている現象です。
政権(政治)さえしっかりしていれば、こうした流れは、一気に定着させることは可能なのですけれどね。

 いずれにしても、趨勢(すうせい)として、世界がどちらの方向に向かおうとしているのかは、これでお分かりいただけると思います。

 見たところ、習近平氏は、本当のところは、市場経済に疎い(うとい)ようです。それがどのような結果をもたらすか、次回の七の日講話を含め、様々な切り口から「実証」していくつもりです。
乞うご期待を!

 

2010年11月17日水曜日

(S2号) 『平成の鬼平(悪代官)、中国に亡霊で出たか!』 2010.11.17



 11/13付けの日経新聞は、
「上海株式市場の全面安」
を報じていました。
しばらく前に、中国政府が、不動産価格の加熱(バブル)を抑制するために、
「不動産取引の規制」
を始めたことに対して、中国国内の投機資金が嫌気をさして、不動産市場から流れ出して、上海の株式市場に向かっていたのですが、

ここに来て、ヘラトリ.ショート1号でも報じた、
「中国の10月の物価上昇率は、4.4%に跳ね上がり!」
の報道に恐れをなして、今度は、株式市場からも、それが引き始めたことをあらわしています。

 日本の全国紙に出てくる情報は、ここまでですが、
ヘラトリ.トピックス編集部では、「ロイター」、「ブルームバーグ」という英米の情報サービスにもチェックを入れ、その中に登場する中国国内の新聞報道等もフォローしているので、日本の平均的新聞読者よりは、一歩先の未来が見えます。
それによると、本日(16日)、大変貴重な情報が拾え(ひろえ)ました。



不動産融資を停止!!
平成の鬼平の亡霊、中国に出た?



 それによると、
「中国の4大銀行が、
不動産開発業者向けの融資を停止した」
そうです。
報じたのは、中国国営の不動産関連紙「中国房地産報」で、"政府系メデイア"であるところが重要です。(後述)

報道によると、中国人民銀行(中国の中央銀行、日銀にあたる)が年初に設定した各行の不動産融資枠を、10月ですべて使い切ってしまったので、
4大銀行はいずれも、年内は一切融資しないとの由(よし)。(継ぎ融資もしない模様!)
そして、来年の融資枠は、20%以上削減される見込みとのことです。

これは、1989年の12月に、日本のバブル経済を叩きつぶした、あの悪名高き、
「大蔵省(当時)銀行局長通達」(不動産取引に係わる融資の規制)にそっくりです。
この直後に日経平均株価は、38,900円のピークを打ち、下落の一途をたどり始め、
その後の長い長い20年不況の始まりを告げました。

 同じく、その状況を報じた11/15付のウォール.ストリート.ジャーナル(WSJ)紙によると、
「4.4%の物価上昇を発表する直前に、中国人民銀行(中央銀行)は、各銀行の「預金準備率」を引き上げ、
(これは、銀行が手持ちの資金を、企業への融資ではなく、手元の備えに回さなければならなくなることを意味する)、
更に先月には、
"各銀行への貸出し金利(政策金利)を2年ぶりに引き上げた"
と、コラムで解説していました。

 これは、20年前に、「平成の鬼平」とマスコミからはもてはやされ、
しかしてその実体は、
「強引なバブルつぶしを行って、日本経済を未曾有(みぞう)の大不況へと叩き落とし、
大川隆法総裁からも、
「天下の悪代官!」
と痛罵(つうば)された、
三重野康日本銀行総裁(当時)と、やっていることはそっくりです。



中国政府当局者の"つぶやき"



 人々は気がついておりませんが、すでに、中国のバブル崩壊は、そのプロセスを迎えているのかもしれません。

 そう言えば、40代、50代の方は、かすかに記憶がおありでしょうが、まさに、バブルを崩壊させた「大蔵省通達」(上述)と、日銀の再度の「金利引上げ」が行われようとしていた、
198912月末のクリスマス.イブの夜、
世の人々は、
「まさか、そんな恐ろしいことが、2,3日後に始まろうとは、予想だにせず、
あのバブルの象徴、有楽町のデイスコ「ジュリアナ東京」のお立ち台で、
ボデイコンのミニスカートに身を包んで、享楽(きょうらく)にふけっていた」
のです。
(そして、バブル崩壊の本当の恐ろしさを実感し始めたのは、それから半年以上たってからのことでした。)

 中国の当局者は、この「中国房地産報」の報道を否定しましたが、そもそもこのメディアが政府系新聞であることに注意する必要があります。
そういう反論をする方には、同じくWSJ紙のコラムが報じた中国政府当局者のコメント(つぶやき)を紹介したいと思うのです。

「今から、来年の政策について、思い悩んでいるんだ…」


2010年11月13日土曜日

(S1号) 『秒読みに入った?中国経済のバブル崩壊』  2010.11.13




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 いつもご愛読いただいております「ヘラトリ・トピックス」ですが、
"内容の濃さ"を売りモノにしている関係上ある程度記事を溜めてから執筆にかかる傾向があるものですから
これまでにも、突然事件が起こり、予定テーマの前提が変わって、
企画自身が没になるということが、何度かありました。

 そこで、従来の「高付加価値路線」は堅持しつつも、
若干速報性の方に重点を置いた"ショートバージョン"も、平行して発信した方が良いのではないかと思い
今回、「ヘラトリ・ショート」を発刊するにいたった次第です。
ボリューム的には、従来モノより短くなりますが、
切り口の鮮度は落とさないつもりですので、今後とも、
ご愛読よろしくお願いします。



"ヘラトリ"ではトップ記事



 11/12付けの「ヘラルド・トリビューン紙では
「中国の10の消費者物価上昇率が
前年同月比4.4%に跳ね上がった
ことを、1面トップで報じました。
日本の主要各紙が、せいぜい、後ろの経済面で小さく取り扱っていたのに比べ、、大きな対照をなしています。
つまり、このニュースが持つ意味に対する、アメリカ側の関心の高さが、紙面の扱いからヒシヒシと伝わってきます。

 11夜の日本テレビのニュース番組では
不動産投資に流れていた中国の"投機資金"
もはや"うま味"のなくなった不動産から矛先ほこさき)を転じて
"りんご"に向かっている
という面白い現象を報道していました。

つまり、「日本品種の"高級りんご"が、ここ数年中国でも評判で、よく栽培されているのであるが、ここに来て、来年の売り物(先物)まで急騰(きゅうとう)し始め
普通の人には手が出せなくなってきた」
というのです。

さらに、11の米中会談(オバマ・胡錦濤会談で、胡錦濤主席は、
「アメリカが、景気回復のために、金融の大幅な量的緩和をこれ以上やると、
あふれた資金が中国に流れ込んで、インフレ(物価上昇)を引き起こすので、
これ以上過激にやらないで欲しい」
と、釘を差していました。



インフレが、さもなくば、
バブル崩壊か!



 17世紀のオランダでは投機資金がチューリップに向かって、その後のチューリップ価格の暴落が、「チューリップ・バブル」の崩壊をもたらし
その後の経済衰退へとつながっていきました。
バブルの末期には"チューリップ""りんご"という変わったモノにまで投機資金が流れ込み、その最後を迎えるのがよくわかります

そのタイミングを注視しているのが、冒頭のヘラトリ紙のトップ記事であり、
それに対する危機感を表しているのが、昨日の胡錦濤発言です。
急激なインフレが起きれば、賃金が目減りして、大衆の不満が爆発します。
さりとて、インフレを押さえ込めば、バブルが崩壊して、資産デフレによって長い不況に突入してしまい、これも、中国共産党への不信任を突きつける事態となります。

 その意味で、今の中国経済は、
「前門の虎(とら)、後門の狼(おおかみ)」
であり、しかも、

「インフレをなだらかに収めながら、なおかつ、バブル崩壊を起こさせない」
などという神技は、かつて成功した者(政府)など、一人もいない」
ということを、中国政府は知らなければなりません。

"そんなことが政府に出来る"
と考えること自体、人間の傲慢(ごうまん)さである」
というハイエクの言葉を思い知らされることになるでしょう。

何より、責任者の温家宝首相自身が、
「いや~、実は私、経済の素人(しろうと)なんだよ」
と思っているくらいですから(注)、

担当の副首相に丸投げして、コトの重大さと困難さを理解していることなど、
微塵(みじん)もないでしょう。
これが、今の中国経済の実態です。

 中国政府は、尖閣なんかで調子に乗ってる場合じゃないですよ(笑)。

(注)『大中華帝国の野望』(大川隆法/幸福実現党P110