2010年11月13日土曜日

(S1号) 『秒読みに入った?中国経済のバブル崩壊』  2010.11.13




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 いつもご愛読いただいております「ヘラトリ・トピックス」ですが、
"内容の濃さ"を売りモノにしている関係上ある程度記事を溜めてから執筆にかかる傾向があるものですから
これまでにも、突然事件が起こり、予定テーマの前提が変わって、
企画自身が没になるということが、何度かありました。

 そこで、従来の「高付加価値路線」は堅持しつつも、
若干速報性の方に重点を置いた"ショートバージョン"も、平行して発信した方が良いのではないかと思い
今回、「ヘラトリ・ショート」を発刊するにいたった次第です。
ボリューム的には、従来モノより短くなりますが、
切り口の鮮度は落とさないつもりですので、今後とも、
ご愛読よろしくお願いします。



"ヘラトリ"ではトップ記事



 11/12付けの「ヘラルド・トリビューン紙では
「中国の10の消費者物価上昇率が
前年同月比4.4%に跳ね上がった
ことを、1面トップで報じました。
日本の主要各紙が、せいぜい、後ろの経済面で小さく取り扱っていたのに比べ、、大きな対照をなしています。
つまり、このニュースが持つ意味に対する、アメリカ側の関心の高さが、紙面の扱いからヒシヒシと伝わってきます。

 11夜の日本テレビのニュース番組では
不動産投資に流れていた中国の"投機資金"
もはや"うま味"のなくなった不動産から矛先ほこさき)を転じて
"りんご"に向かっている
という面白い現象を報道していました。

つまり、「日本品種の"高級りんご"が、ここ数年中国でも評判で、よく栽培されているのであるが、ここに来て、来年の売り物(先物)まで急騰(きゅうとう)し始め
普通の人には手が出せなくなってきた」
というのです。

さらに、11の米中会談(オバマ・胡錦濤会談で、胡錦濤主席は、
「アメリカが、景気回復のために、金融の大幅な量的緩和をこれ以上やると、
あふれた資金が中国に流れ込んで、インフレ(物価上昇)を引き起こすので、
これ以上過激にやらないで欲しい」
と、釘を差していました。



インフレが、さもなくば、
バブル崩壊か!



 17世紀のオランダでは投機資金がチューリップに向かって、その後のチューリップ価格の暴落が、「チューリップ・バブル」の崩壊をもたらし
その後の経済衰退へとつながっていきました。
バブルの末期には"チューリップ""りんご"という変わったモノにまで投機資金が流れ込み、その最後を迎えるのがよくわかります

そのタイミングを注視しているのが、冒頭のヘラトリ紙のトップ記事であり、
それに対する危機感を表しているのが、昨日の胡錦濤発言です。
急激なインフレが起きれば、賃金が目減りして、大衆の不満が爆発します。
さりとて、インフレを押さえ込めば、バブルが崩壊して、資産デフレによって長い不況に突入してしまい、これも、中国共産党への不信任を突きつける事態となります。

 その意味で、今の中国経済は、
「前門の虎(とら)、後門の狼(おおかみ)」
であり、しかも、

「インフレをなだらかに収めながら、なおかつ、バブル崩壊を起こさせない」
などという神技は、かつて成功した者(政府)など、一人もいない」
ということを、中国政府は知らなければなりません。

"そんなことが政府に出来る"
と考えること自体、人間の傲慢(ごうまん)さである」
というハイエクの言葉を思い知らされることになるでしょう。

何より、責任者の温家宝首相自身が、
「いや~、実は私、経済の素人(しろうと)なんだよ」
と思っているくらいですから(注)、

担当の副首相に丸投げして、コトの重大さと困難さを理解していることなど、
微塵(みじん)もないでしょう。
これが、今の中国経済の実態です。

 中国政府は、尖閣なんかで調子に乗ってる場合じゃないですよ(笑)。

(注)『大中華帝国の野望』(大川隆法/幸福実現党P110



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